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組織活性化を実現するための取り組み|評価方法や企業の成功事例を紹介

組織活性化とは、従業員が経営理念に基づいて主体的に活動する状態です。組織を活性化できると、コミュニケーションの活発化や従業員のモチベーション向上などにつながります。

当記事では、組織活性化の実現方法や実現に向けた取り組み、企業の成功事例などをご紹介します。組織を活性化したいと考える企業のご担当者は参考にしてみてください。

組織活性化を実現するための取り組み|評価方法や企業の成功事例を紹介
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    組織活性化とは

    組織活性化とは、従業員が経営理念に基づいて主体的に活動する状態です。組織活性化の目的には、経営理念やビジョンの共有、従業員の自発的な行動、円滑なコミュニケーション、生産性の向上などがあります。

    組織を活性化できると、コミュニケーションが活発化し、情報の共有が迅速に行えるでしょう。組織活性化は、企業の競争力を高め、持続的な成長を実現する重要な要素といえます。

     組織活性化の重要性

    組織活性化は、組織のパフォーマンスを最大化するための重要な手段です。組織の目標を達成するためには、従業員一人ひとりが自分の役割を理解したうえで行動することが必要です。

    また、組織活性化は、従業員のモチベーションを高め、企業全体の一体感を強める効果もあります。これにより、組織全体が一体となって目標に向かって進むことができるでしょう。

    組織活性化している企業の状態とは

    組織活性化ができている企業の特徴について確認してみましょう。

     経営層と従業員間で経営理念やビジョンが共有できている

    組織活性化できている企業の特徴には、経営層と従業員間での経営理念やビジョンの共有が挙げられます。経営層がビジョンを示すだけでなく、従業員全員が理解することで、組織全体が一体となって目標に向かえるでしょう。その結果、方向性が保ち、生産性を向上できます。

    また、経営理念やビジョンを浸透させるためには、経営層と従業員の間に信頼関係が必要です。経営層が従業員の意見を尊重し、従業員が経営層の決定を信頼することで、コミュニケーションが円滑になり、組織活性化につながります。

     従業員のモチベーションが高い

    従業員のモチベーションが高いことも組織活性化できている企業の特徴です。モチベーションが高い従業員は、自発的に仕事に取り組むため、新たなアイデアを生み出し、組織全体の生産性を向上させます。

     人材育成が整備されている

    効果的な人材育成が構築されていることも組織活性化できている企業の特徴といえます。人材育成の整備とは、従業員のスキルアップやキャリアアップを支援するための教育・研修制度です。

    人材育成が適切に行われると、従業員が自己成長を実感できるため、モチベーションが向上し、組織全体のパフォーマンスが向上します。その結果、企業への貢献度も高まるでしょう。

    組織活性化を実現するための方法

    組織活性化はどのようにして実現するのでしょうか。組織活性化を実現するために企業にできることをご紹介します。

     社会的使命感を持つ

    組織活性化の第一歩は、従業員が仕事に対する社会的使命感を持つことです。社会的使命感とは、自分の仕事がどのように社会に貢献しているのかという認識を指します。使命感を持つことで、従業員は自分の仕事に対するモチベーションを維持し、自己成長を促すことができるでしょう。

    企業側としては、社会的使命感を持続させるために、企業のビジョンやミッションを明確に伝え、業務にまで落とし込むことが重要です。また、社会貢献活動などを通じて、従業員が自分の仕事が社会に与える影響を実感できる機会を提供することも有効でしょう。

     定期的に面談を実施する

    上司と部下の間で定期的に面談を行うことも組織活性化に寄与します。面談を通じて、上司は従業員の意識や問題点を把握し、適切なフィードバックや指導を行うことができます。また、従業員は自分の意見や悩みを上司に伝えることができ、自己成長の機会を得られるでしょう。

    面談の際には、具体的な業績や行動に基づいたフィードバックが重要です。また、従業員の長期的なキャリアビジョンについて話し合うことで、従業員のモチベーションを高められます。

     マルチ担当制を導入する

    組織活性化の方法に、マルチ担当制の導入があります。マルチ担当制とは、1人の従業員が複数部門を担当する制度です。マルチ担当制を導入することで、従業員は全社的な視点を持つことができ、組織全体の理解や協力関係の構築をしやすくなるでしょう。

    マルチ担当制を導入する際には、従業員が新たな部門の業務に適応するために教育やサポートをしましょう。また、各部門間のコミュニケーションを円滑にするための仕組みづくりも重要です。

     ITツールを活用する

    ITツールの活用も組織活性化に必要といえます。ITツールを活用することで、業務の効率化やコミュニケーションの円滑化をはかれるためです。

    たとえば、クラウドストレージを活用することで、情報の共有が容易になり、業務効率化につながるでしょう。また、チャットツールやビデオ会議ツールを活用することで、リモートワークでもコミュニケーションを円滑にできます。

    ITツールを活用する際には、従業員がツールを使いこなすための教育やサポートが必要です。また、セキュリティ対策も万全に行うようにしましょう。

    組織活性化のための6つの取り組み

    組織活性化は、企業の成長と発展にとって重要な要素です。そのためには、以下の6つの取り組みが効果的です。

    アチーブミーティング

    アチーブミーティングは、従業員一人ひとりの目標をチーム全体に共有する取り組みです。1on1は上司と部下の1対1で行うのに対し、アチーブミーティングでは、組織の目指す方向性や目標に向かってチーム全体で取り組みます。

    また、従業員が自身の役割と責任を理解し、自己成長とモチベーション向上も目指します。これにより、従業員一人ひとりが自分の仕事に対する価値と意義を感じ、より高いパフォーマンスを発揮することが期待できるでしょう。

     ナナメ面談

    ナナメ面談は、従業員が他部署の上司と定期的に面談し、職場コミュニケーションを活性化させる取り組みです。これにより、部署間の壁を取り払い、異なる視点で意見を共有できます。

    また、自分の部署だけでなく他部署の業務内容や課題を理解することで、視野を広げられるでしょう。新たなアイデアや改善策を生み出すことに役立つのです。

     無駄をなくす会議

    無駄をなくす会議は、業務の合理化をはかり、効率的な業務遂行を目指す取り組みです。この会議では、業務プロセスを見直し、無駄な作業や手間を削減できないか話し合います。

    また、業務の効率化だけでなく、従業員の働きやすさや満足度向上にもつながるでしょう。その結果、従業員がモチベーションを高め、生産性を向上させることが期待されます。

      職場懇親会

    職場懇親会は、従業員間のコミュニケーションを深め、組織の一体感を高めるための取り組みです。頻度は2か月に1回程度で、自社のビジョンや目標を共有し、従業員のモチベーションを高めることを目的としています。

    飲み会と懇親会の違いは、飲み会はすでに仲のよい人たちで行うものですが、懇親会は普段あまり接点のない人たちが集まって交流を深めるものである点です。

    また最近では、リモートワークによって希薄になりやすい人間関係を、職場懇親会によって深めることで職場環境の改善やチームワーク強化にも寄与しています。

    組織活性化の実現までの手順

    組織活性化を実現するためには、以下のステップが必要です。

     1.組織風土の変革

    組織風土とは、組織内の価値観や考え方を意味します。組織風土の変革は、経営理念やビジョンの明確化から始まります。ビジョンが明確になっていると、従業員はビジョンの実現に向けて主体的に取り組めるでしょう。

    組織風土の変革には、経営層の役割も重要です。経営層がビジョンを共有し、先立って行動することで、従業員は具体的に何をすればいいのかという行動指針を明確にできます。

     2.組織基盤の整備

    組織活性化のためには、組織基盤の整備も重要です。組織基盤とは、組織の運営を支えるシステムやルール、人材育成の仕組みなどを指します。組織基盤を整えることで、目標達成に向けた活動がスムーズに進むようになります。

    組織基盤の整備には、相互に助け合う「ソーシャルサポート」の構築が必要です。ソーシャルサポートとは、組織内での情報共有や協力関係の構築などを指します。

    ソーシャルサポートの構築には、コミュニケーションの活性化が求められます。定期的な面談や、従業員間の情報共有の場を設けることで、組織内のコミュニケーションを促進し、ソーシャルサポートを強化できるでしょう。

    組織活性度の評価方法と施策

    組織活性度の評価方法や施策は一概に定められるものではなく、組織の特性や目指す方向性により異なります。そこで、組織活性化の評価方法や施策について解説します。

     SDモデルの活用

    組織活性化の評価には、SDモデル(System Dynamics)の活用が有効です。SDモデルは、組織内のさまざまな要素が相互に影響を及ぼし合うことを理解し、組織の行動パターンを予測するものです。

    SDモデルによって、組織活性化の手順を設定し、進行状況を可視化できます。これにより、組織の現状を正確に把握し、必要な改善策を見つけ出せるのです。たとえば、組織内のコミュニケーションの状況や人材育成のプロセス、業績の推移などを分析し、問題点や改善点を明らかにできます。

     組織活性化の評価方法

    組織活性化の評価対象は、従業員のモチベーションの高さや組織内のコミュニケーションの活発さ、人材育成のシステムの有効性などを評価します。

    従業員のモチベーションは、組織活性化の重要な指標です。モチベーションが高い従業員は、自発的に仕事に取り組み、組織の成長に貢献します。モチベーションの評価には、定期的なアンケート調査や面談が有効でしょう。

    組織内のコミュニケーションの活発さも、組織活性化の評価に重要です。活発なコミュニケーションは、新たなアイデアの創出や問題解決につながります。コミュニケーションの評価には、面談の質や頻度、メールやチャットの活発さなどを指標とするとよいでしょう。

    また、人材育成のシステムの有効性も評価します。人材育成は、組織の長期的な成長に直結します。育成プログラムの内容や進行状況、参加者の反応などを評価し、システムの改善をはかります。

     組織活性化の施策

    組織活性化の施策としては、共通の価値観の定義やOKR(Objectives and Key Results)、マッキンゼーの7Sなどのフレームワークを活用することが重要です。

    共通の価値観を定義することで、組織全体が一体となって目標に向かうことができます。

    OKRは、組織の目標達成のための具体的な行動を明確にするフレームワークです。企業の目標と個人の目標を紐付けた評価制度であるため、経営理念やビジョンに沿った行動を促せます。

    マッキンゼーの7Sフレームワークは、組織の7つの要素(戦略・構造・システム・共有価値・スキル・スタイル・スタッフ)をバランスよく整えることで、組織の効果的な運営を目指すモデルです。これを活用することで、組織全体のバランスを見直し、活性化につなげます。

    また、上司との定期面談やななめ面談、ACHIEVEミーティング、マルチ担当制、ITツールの導入などの取り組みも効果的です。これらの施策は、組織内のコミュニケーションを活性化し、従業員のモチベーションを高めることで、組織活性化に寄与します。

    組織活性化の企業の成功事例

    組織活性化に成功した企業の事例をご紹介します。

     株式会社メルカリ

    株式会社メルカリでは、「mertip(メルチップ)」というピアボーナス制度を導入しています。mertipとは、感謝や賞賛などの気持ちを、一定額のお金とともに従業員同士で送り合うことができる制度です。mertipは、インセンティブの一つとして導入されています。

    また、社内チャットツールを通して全従業員が確認できるため、コミュニケーションの促進だけでなく、モチベーションの向上も期待されています。

    mertipの導入前も四半期ごとにサンクスカードで従業員同士が感謝を伝え合う制度がありましたが、拠点を超えて、さらに気軽にリアルタイムに賞賛し合える会社にしたいという思いからmertipを導入したそうです。

    社内のアンケート結果では、期待以上の消化率で非常に高い満足度を得ており、以前より従業員同士のコミュニケーションの機会が増えたようです。この結果から、mertipが組織活性化に貢献しているといえるでしょう。

    参考:『贈りあえるピアボーナス(成果給)制度『mertip(メルチップ)』を導入しました。』株式会社メルカリ

     サイボウズ株式会社

    サイボウズ株式会社では、コミュニケーション活性化や人材育成を目的として「ザツダン」という名称で1on1の実施に注力しています。

    一般的な評価面談では、従業員の評価がともなうため上司が主体となりやすいでしょう。一方、ザツダンでは、仕事やプライベートと縛らずに「メンバーの状況を知り、問題を一緒に解決していく」ことに重きを置いているため、主体は部下です。

    また、上司と部下だけでなく、上司以外とのザツダンも推奨していることで同社全体の人間関係の構築にも役立っているようです。

    参考:『サイボウズ流1on1ミーティング「ザツダン」とは?』サイボウズ株式会社

    サイバーエージェント株式会社

    サイバーエージェント株式会社では、上司と部下による1対1の「月イチ面談」を実施しています。この面談は、部下が自身の業務や職場環境について自由に話すことができる場です。

    上司は部下の意見を尊重し、必要なサポートを提供します。これにより、上司と部下の信頼関係が生まれ、組織の風通しをよくする効果が期待できます。また、部下は自身の意見が組織に反映されることで、自己実現感を得ることができます。

    参考:『人材育成』株式会社サイバーエージェント

    まとめ

    組織活性化とは、従業員が経営理念に基づいて主体的に活動する状態です。組織活性化の目的には、経営理念の共有や従業員の自発的な行動、円滑なコミュニケーションなどがあります。

    組織を活性化できると、コミュニケーションが活発化し、情報の共有が迅速に行えるでしょう。そのほか、従業員のモチベーションを高め、企業全体の一体感を強める効果もあります。

    自社で組織活性化を実現したいと考える企業は、当記事でご紹介した実現するための方法や取り組みを参考に、自社に合った施策を取り入れてみてください。

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