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完璧主義をやめたい人へ|治し方や原因、やめることで得られるメリットを解説

完璧主義とは、すべてがうまくいくように努力したり、高すぎる目標を設定したりすることです。完璧主義であるために周囲から信頼が厚いことや仕事をていねいにこなせることなどのメリットがある一方、ストレスを抱えやすいと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

当記事では、完璧主義の特徴からメリット・デメリット、完璧主義になった原因、克服する方法をご紹介します。完璧主義に悩む人は参考にしてみてください。

完璧主義をやめたい人へ|治し方や原因、やめることで得られるメリットを解説
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    完璧主義とは?

    完璧主義とは、ものごとがすべてうまくいくように努力することです。完璧主義者は、自分や他人、周囲の環境に対して完璧を求め、必要以上に努力をする傾向にあります。完璧主義者は、一見すると高い目標を持ち、達成に向けて努力する姿勢が評価されるかもしれません。

    一方、うまくいかないと自己嫌悪に陥ったり、満足感を得られなかったりすることがあります。人によっては過度なストレスや自己否定、人間関係の摩擦などの問題を抱えていることもあるのです。

    完璧主義の特徴

    完璧主義者の特徴としては、以下のようなものがあります。

    • 責任感が強い
    • 常に100%を求める
    • 周りからの評価を気にしすぎる
    • 過度に失敗を恐れる
    • こだわりが強い
    • 他人から指摘されることが嫌い
    • 柔軟な対応ができない

    責任感が強い

    完璧主義者は、自分が担当した仕事やプロジェクトに対して強い責任感を持ちます。そのため、一つ一つの業務をていねいにこなし、妥協せずに最後までやり遂げる傾向があります。

    人に任されると断りきれず、周囲の期待に応えようと頑張り過ぎてしまうため、疲れ切ってしまうこともあるでしょう。

    常に100%を求める

    自分自身に対して常に100%の完成度を求めることも、完璧主義の特徴です。そのため、80%や90%の努力では満足せず、最高のパフォーマンスを発揮しようとします。

    また、自分だけでなく他人にも高い質を求めてしまうため、周りの人が適当に仕事をしていると腹を立ててしまいます。直接相手に怒りをぶつけることでトラブルの元になってしまうこともあるかもしれません。

    周りからの評価を気にしすぎる

    完璧主義の特徴には、自意識過剰で承認欲求が強いことが挙げられます。そのため、自分の能力を最大限に発揮し、周囲からの評価を得ることに力を注ぎます。

    度が過ぎると、心身ともに疲弊してしまったり、本来達成すべき目標よりも他人から高い評価を得ることが目的になってしまったりすることもあるでしょう。

    過度に失敗を恐れる

    完璧主義者は、失敗を必要以上に恐れて挑戦することができないことがあります。自分自身に対する高い期待値と、失敗を許せない性格が影響しているのでしょう。

    人は失敗を繰り返すことで、次回の対策や改善策を立てて成長していくものです。そのため、慎重になりすぎると成長の機会を逃してしまうこともあるかもしれません。

    こだわりが強い

    自分の中での善し悪しが細かく決まっていて、小さいことまで気になってしまうことも完璧主義の特徴の一つです。そのため、些細なミスが気になり、ストレスとなることがあります。

    あまりにもこだわりが強いと、期限内に仕事が終わらせられず「自分はよかれと思ってしたことなのにほかの人に迷惑をかけてしまっていた」ということもあるかもしれません。

    他人からの指摘を嫌う

    多くの完璧主義者は、他人からの指摘や批判を嫌います。

    自分自身が最高のパフォーマンスを発揮していると信じていたり、完璧主義であることをほかの人から褒められたりしたことで、自分にプライドを持っているからです。

    また、少しでも指摘されるとプライドが傷ついてしまうため、人格を否定されたように感じ、ひどく落ち込んだり苛立ったりすることもあります。

    柔軟な対応ができない

    完璧主義者は「こうあるべき」という固定概念を持っていることが多く、決められたルールや規則を守ることを重視します。そのため、臨機応変な対応を苦手とする人が多いでしょう。

    完璧主義には3種類ある

    完璧主義には主に3つの種類があり、それぞれに特徴があります。

    自己志向的完全主義

    自己志向的完全主義は自分自身に完璧を求める完璧主義者です。

    自分自身の行動や成果に対して高い基準を設け、達成することを目指します。自己志向的完全主義者は、自己評価が低く、自己否定的な傾向があります。

    他者志向的完全主義

    他者志向的完全主義は、自分ではなく他人に完璧を求める人です。

    他人の行動や成果にも高い基準を設け、達成することを要求します。他者志向的完全主義者は、自分への評価よりも他人への評価が厳しく、他人を批判する傾向があります。

    社会規定的完全主義

    社会規定的完全主義は、自分は周囲から完璧を求められていると感じている人のことです。

    社会や周囲の人々から非常に高い基準を設定されていて、達成することを求められていると考えています。また、他人の評価を重視し、他人からの評価に左右されやすい傾向があります。

    完璧主義であることのメリット

    完璧主義がよくないことなのかと考える人もいるのではないでしょうか。そこで、完璧主義であることのメリットを3つご紹介します。

    仕事をていねいにこなす

    完璧主義のメリットとしては、仕事がていねいであることが挙げられます。

    完璧主義者は、細部まで気を配り、一つ一つの作業を妥協することなくこなします。その結果、ミスが少なく、質の高い成果物を生み出すことができるのです。

    周囲からの信頼が厚い

    周囲からの信頼が厚いことも、完璧主義の特徴です。

    完璧主義者の仕事ぶりは、ていねいさと責任感から、高い評価を受けることが多いです。そのため、信頼される存在となり、チームでの役割やリーダーシップを任されることもあるでしょう。

    質の高い結果を出せる

    最後に、質の高い結果を生み出すことも、完璧主義のメリットです。

    完璧主義者は細部までこだわり、自分の中で最大限の結果を追求します。そのため、成果物は高品質で、ほかの人がつくったものと比べても大きく差が出ることがあるでしょう。

    完璧主義であることのデメリット

    完璧主義であることのデメリットを3つご紹介します。

    自己嫌悪に陥りやすい

    完璧主義のデメリットとしては、自己嫌悪に陥りやすいことが挙げられます。完璧主義者は、自分自身に厳しく、自分の成果物が完璧でないと感じると、自己嫌悪に陥りやすいです。その結果、自己評価が低下し、自己肯定感も低くなる原因となってしまいます。

    作業に時間がかかる

    作業が遅いことも、完璧主義のデメリットです。完璧主義者は、細部までこだわるため、作業に時間がかかってしまうことが多いでしょう。

    また、作業イメージがつかめないまま着手して、あとで修正することに抵抗があるため、取り掛かるまでにも時間がかかってしまうことがあります。現代社会ではスピードや効率性が求められるため、作業に時間がかかることは大きなデメリットといえます。

    ストレスを溜めやすく、引きずりやすい

    ストレスを溜めやすく、引きずりやすいこともデメリットの一つです。完璧主義者は、自分自身に厳しく、自分の成果物が完璧でないと感じると、ストレスを感じてしまいます。

    また、自分だけでなく、他人に対しても期待した通りの成果が出ないとストレスを感じるでしょう。あまりにもストレスを抱えすぎると、心身の健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。

    完璧主義に陥る原因

    人々が完璧主義に陥る原因は多岐にわたります。具体的にどんな原因が挙げられるのか確認してみましょう。

    幼少期の環境

    幼少期の環境は、人間の性格形成に大きな影響を与えます。特に、親や教師からの高い期待や、兄弟との比較は、子どもの心に深く刻まれ、その後の人生に影響を及ぼすことがあります。

    親や教師からの高い期待は、子どもにとっては大きなプレッシャーとなります。特に、親が自分の未練や夢を子どもに託す場合、子どもは親の期待に応えようと必死になり、結果として完璧主義に陥ることがあります。

    また、教師からの高い期待も同様です。学校は社会の縮図であり、学校での評価が自己評価に直結するため、教師からの期待に応えようとするあまり、完璧主義になることがあります。

    さらに、兄弟との比較も完璧主義の原因となることがあります。特に、兄弟が優秀な場合、対抗しようとする心理から、自分自身に対して完璧を求めるようになることが考えられるでしょう。

    個人の性格

    特に自己評価が低い人は、自分に対して完璧を求める傾向があります。自己評価が低い人は、自分自身を過小評価し、他人と比較して劣っていると感じることが多いです。

    そのため、ありのままの自分を受け入れられず、自分に対して設けた高い基準を達成することで自己評価を上げようとします。その結果、完璧主義につながるのです。

    過去の失敗やトラウマ

    過去の失敗やトラウマも、完璧主義の原因となることがあります。失敗を経験したことで、それを二度と繰り返したくないという思いから、完璧を求めるようになることがあります。

    失敗やトラウマは、心に深い傷を残します。また同じ思いをしたくないという恐怖心から、失敗を繰り返さないよう、完璧を求めるようになることがあります。特に、失敗が社会的な評価に直結する場合、失敗をしてはいけないというプレッシャーが大きいため、完璧主義に陥ることがあります。

    完璧主義は、それぞれの人が持つ環境や性格、経験が絡み合い、形成されます。しかし、必ずしも悪いことではありません。完璧主義は、乗り越えることで自己成長にもつながります。ただし、ストレスや不安を引き起こす場合は、適切に対処するようにしましょう。

    完璧主義を治すための方法

    過度な完璧主義はストレスや自己否定、過労などの問題を引き起こす恐れがあります。そこで、完璧主義を克服するための具体的な方法をご紹介します。

    加点方式で考える

    完璧主義者は、自分が何を間違えたか、何が足りなかったかを重視し、それによって自己評価を下げてしまう傾向があります。しかし、このような考え方は自己嫌悪に陥りやすく、自己肯定感を低下させます。

    そこで、自分の行動や結果を加点方式で考えるようにしましょう。自分が何をできたか、何を達成したかを考え、評価するようにしましょう。そうすることで「がんばりすぎなくても自分はやれている」と、自己肯定感を高められるでしょう。

    結果を手放す

    ときには結果が重要なこともありますが、失敗から改善策や自分の得意不得意を学ぶことで、次の成功につなげることができます。

    そのため、一度結果を手放し、自分ができることやコントロールできることに集中しましょう。これにより、結果にとらわれることなく、自分自身の行動や努力に焦点を当てることができます。

    自分にとっての普通を客観的に見る

    完璧主義の人は、自分にとっての普通が、他人から見るとすごいことであることに気づかないことがあります。自分の普通を客観的に見て、自分の能力や努力を評価しましょう。

    自分ではよくわからないという場合は、近しい人から長所を挙げてもらうと理解しやすいです。自分が見えていない長所を認識することで、自己評価を上げ、自己肯定感を高めることができます。

    80点で自分を褒める

    100点を求めがちな完璧主義者は、自己嫌悪に陥りやすくなります。そこで、80点の合格ラインを設定し、うまくできたことに目を向け、自分を褒める癖をつけましょう。

    誰にでも得意不得意があり、すべてのことを完璧にこなせる人はいないでしょう。自分を褒めることで、自己評価が上がり、自己嫌悪を防ぐことができるのです。

    考える前に行動する

    完璧主義だと、行動する前に考えすぎてしまうことがあります。そのため、行動が遅れ、結果的には完成までに時間がかかってしまいます。考える前に行動してみることで、時間の節約になるだけでなく、新たなアイデアが湧き出てくるかもしれません。

    ものごとに時間制限をつける

    ものごとに対して時間をかけすぎると、ほかの大切なことに時間を割くことができなかったり、ほかの人を巻き込んでしまったりするかもしれません。いつまでに終わらせるという時間制限を設定し、時間内に終わらせることを意識してみましょう。

    ほかの人に頼る

    完璧主義の人は、自分ですべてを完璧にこなそうとするため、人に頼ることが苦手です。

    しかし、あらためて周りを見渡すと、ほかの人も誰かに相談したり、協力してもらったりしているのではないでしょうか。誰かに頼ることは悪いことではありません。まずは小さなことでもよいので人に頼ってみるとよいでしょう。

    他人基準で行動する

    完璧主義者は、自分基準でものごとを考えがちです。そのため「自分ならこうするのに」「自分ならできたのに」と考えていらだちを覚えることもあるでしょう。

    それでは自分が疲弊するだけでなく、他人とのコミュニケーションが難しくなったり、トラブルの原因になったりするかもしれません。「こうすればいいのに」と思うことがあれば、アドバイスしてみるなど、他人基準で行動することを心がけましょう。

    完璧主義を治したあとのメリット

    過度な完璧主義を克服することで得られるメリットについて詳しく解説します。

    他人に対して寛容になる

    完璧主義を克服すると、他人に対する期待値が下がり、寛容に接することができるようになります。細かいことを必要以上に気にしなくなることで、心に余裕が生まれるためです。その結果、人間関係の改善や、ストレスの減少につながるでしょう。

    業務効率が向上する

    完璧主義をやめると、適度なところで手を打つことができるようになります。今までは1つの業務に時間をかけていたものが短い時間でできるようになり、ほかの業務に取りかかれたり、ものごとの優先順位をつけやすくなったりするでしょう。そのため、仕事の効率が上がり、生産性を向上できます。

    ストレスから解放される

    完璧主義者は、いつも何かに追われているためストレスを感じやすいです。ストレスを溜めすぎてしまうとうつ病などの精神疾患にもなりかねません。しかし完璧主義を克服すると、必要以上に自分にかけていた義務感がなくなり、心にゆとりを持つことができます。

    まとめ

    完璧主義とは、すべてがうまくいくように努力したり、高すぎる目標を設定したりすることです。

    完璧主義者の特徴には、

    • 責任感が強い
    • 常に100%を求める
    • 周りからの評価を気にしすぎる
    • 過度に失敗を恐れる
    • こだわりが強い
    • 他人から指摘されることが嫌い
    • 柔軟な対応ができない

    などが挙げられます。

    完璧主義はよい面もありますが、過度な完璧主義はストレスを抱えすぎたり、自己肯定感の低下や人間関係の摩擦を引き起こしたりする可能性があります。心に余裕を持つためには、当記事でご紹介した克服方法を参考に、できることから始めてみましょう。

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