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ブレインストーミングとは?定義や基本ルール、進め方を解説

この記事のポイントまとめ
・ブレインストーミングは集団発想法であり、多くのアイデアを生み出し、共有する手法である。
・目的は新たな視点やアイデアを引き出し、それを共有することである。
・アメリカで1950年代に考案され、広く認知されている。
・基本ルールは、批判や否定を避けること、量を重視すること、アイデアの結合と改善を行うことである。
・進め方は、テーマの設定と参加メンバーの選定、リーダーと書記の役割、アイデアの記録と整理が重要である。
・効果的な活用法には、オズボーンのチェックリストの活用、ソフトウェアの活用、KJ法との組み合わせがある。
・注意点と失敗例は、参加者の選定と多様性、制限時間の設定、話の脱線の防止がある。
・クレイジー8は新たな手法であり、個々の思考を重視し、時間制限を設けることで直感的なアイデアを引き出す。
・ツールとテンプレートには、MiroやEdrawMind、Backlogがある。

ブレインストーミングとは?定義や基本ルール、進め方を解説
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    ブレインストーミングとは?

    ブレインストーミングとは、一般的には「集団発想法」として知られています。これは、会議やワークショップなどの場で、参加者全員が自由にアイデアを出し合う手法を指します。

    この手法を用いることで、多角的な視点から問題を捉え、新たな解決策を見つけ出すことが可能となります。

    定義と目的

    ブレインストーミングの定義は、参加者全員が自由にアイデアを出し合うことで、多くのアイデアを生み出し、共有することです。この手法の最大の目的は、新たな視点やアイデアを引き出し、それを共有することにあります。

    これにより、新たな解決策や革新的なアイデアを見つけ出すことが可能となります。ブレインストーミングは、その名の通り、脳(ブレイン)を嵐(ストーム)のように活動させ、アイデアを引き出すことを目指す手法です。そのため、ブレストとも呼ばれ、新たなアイデアやソリューションを発見するための最良の思考法とも言えます。

    ブレインストーミングの歴史

    ブレインストーミングの歴史を振り返ると、1950年代にアメリカで考案された手法であることがわかります。この手法は、アメリカのBBDO広告会社のアレックス・オズボーン氏によって考案されました。

    彼は、従来の会議や議論の形式では、新たなアイデアが生まれにくいと感じていました。そのため、自由な発想を促進し、多くのアイデアを生み出すための新たな手法として、ブレインストーミングを提唱しました。その後、この手法は多くの企業や組織に導入され、仕事や教育の現場で広く活用されるようになりました。

    現在では、ブレインストーミングは、新たなアイデアを生み出すための基本的な手法として、世界中で広く認知されています。

    ブレインストーミングの基本ルール

    ブレインストーミングは、新たなアイデアを生み出すための有効な手法です。しかし、その効果を最大限に引き出すためには、一定のルールを守ることが重要です。

    そのルールとは、人のアイデアを否定しない・その場で結論を出さないこと、アイデアの質よりも量を重視すること、奇抜なアイデア・斬新なアイデアを歓迎すること、そしてアイデア同士を結びつけることです。

    これらのルールを守ることで、ブレインストーミングはより効果的なものとなります。

    批判や否定を避ける

    ブレインストーミングのセッションでは、参加者全員が自由に意見を出せる環境を作ることが重要です。そのためには、他の人の意見やアイデアを批判したり否定したりすることを避けるべきです。

    批判や否定は、他の参加者が自由に意見を出すことを妨げ、ブレインストーミングの効果を損なう可能性があります。

    また、批判や否定は、参加者がリラックスしてブレストに参加することを阻害します。そのため、全員が自由に意見を出せるように、批判や否定を避けることが重要です。

    量を重視する

    ブレインストーミングでは、アイデアの質よりも量を重視することが求められます。なぜなら、たくさんのアイデアを出すことにより、全体的な解決策を導き出すことができるからです。

    また、多くのアイデアを出すことで、それぞれのアイデアが他のアイデアと結びつき、新たなアイデアを生み出す可能性が高まります。

    そのため、ブレインストーミングでは、質よりも量を重視し、多くのアイデアを出すことが推奨されます。

    アイデアの結合と改善

    ブレインストーミングでは、出されたアイデアを結びつけることも重要なルールの一つです。関連するアイデアをグループ化することで、新たな視点やアイデアを発見することが可能になります。

    また、アイデアを結びつけることで、それぞれのアイデアが補完し合い、より良いアイデアへと発展する可能性があります。

    そのためブレインストーミングでは、アイデアの結合と改善を積極的に行うことが推奨されます。

    ブレインストーミングの進め方

    ブレインストーミングは、新しいアイデアを生み出すための有効な手法です。

    しかし、その効果を最大限に引き出すためには、適切な進め方が必要です。

    具体的には、目的・テーマの明確化、参加者の選出、ファシリテーターの役割、制限時間の設定などが重要となります。

    テーマの設定と参加メンバーの選定

    ブレインストーミングを行う際の最初のステップは、テーマの設定です。テーマは具体的で明確であるべきで、参加者が理解しやすいように簡潔に表現されることが望ましいです。

    また、テーマは目標を設定するための基盤となります。目標はSMART(Specific、Measurable、Achievable、Relevant、Time-bound)な形で設定すると良いでしょう。

    次に、参加メンバーの選定を行います。ブレインストーミングは多様な視点からのアイデアを集めることが目的なので、異なるバックグラウンドを持つ人々を集めることが有効です。

    また、ファシリテーターの選出も重要です。ファシリテーターはブレインストーミングの進行役となり、全員がアイデアを自由に出せる環境を作り出す役割を果たします。

    リーダーと書記の役割

    ブレインストーミングでは、リーダーと書記の役割が重要です。リーダーは参加者全員が自由に発言できる環境を作り出す役割を果たします。

    具体的には、全員が発言する機会を持つように調整したり、話が逸れないようにガイドしたりします。また、リーダーは全員の意見を尊重し、否定的な反応を避けることで、自由な発想を促します。

    一方、書記は参加者の発言を全て記録する役割を担います。アイデアは飛び交うため、後から振り返ることができるように、全てのアイデアを正確に記録することが重要です。また、書記は発言を整理し、視覚的に表現することで、参加者がアイデアを理解しやすくします。

    アイデアの記録と整理

    ブレインストーミングの最終段階は、アイデアの記録と整理です。全てのアイデアを記録した後、それらを整理し、評価します。アイデアへの投票や議論を行い、最も有望なアイデアを選び出します。

    この段階では、アイデアの実現可能性や影響力、新規性などを考慮すると良いでしょう。

    そして、選ばれたアイデアを具体的なアクションに変えます。アクションプランを作成し、誰が何をいつまでに行うのかを明確にします。これにより、ブレインストーミングで生まれたアイデアが具体的な成果につながるようになります。

    以上がブレインストーミングの効果的な進め方となります。

    ブレインストーミングの効果的な活用法

    ブレインストーミング(以下、ブレスト)は、新たなアイデアを発想・量産するための手法として広く知られています。しかし、その活用法は多岐にわたり、その効果を最大限に引き出すためには、適切な手法を選択し、それを効果的に活用することが重要です。本章では、ブレストの効果的な活用法について詳しく解説します。

    オズボーンのチェックリスト

    まず、ブレストを行う際には、オズボーンのチェックリストを活用することが有効です。オズボーンのチェックリストとは、アレックス・オズボーンが提唱した、アイデア発想を助けるための具体的な質問リストのことを指します。このチェックリストには、「他の用途はないか」「改良の余地はないか」「他のものと組み合わせることはできないか」など、アイデアを広げるための質問が含まれています。

    このチェックリストを活用することで、一見関連性のないアイデアも組み合わせることが可能となり、新たな視点から問題を捉えることができます。また、これらの質問を通じて、自身の思考を深め、より具体的なアイデアを生み出すことが可能となります。

    ソフトウェアの活用

    次に、ブレストを効率的に行うためには、ソフトウェアの活用も有効です。紙とペンを用いてブレストを行うことも可能ですが、ソフトウェアを使用することで、アイデアの整理や共有が容易になります。

    例えば、マインドマップソフトウェアを使用すると、視覚的にアイデアを整理することができ、全体像を把握しやすくなります。また、オンラインのブレストツールを使用すると、リモートでのブレストも可能となり、場所を問わずに多くの人々とアイデアを共有することができます。

    KJ法との組み合わせ

    最後に、ブレストとKJ法の組み合わせも効果的です。KJ法とは、情報をカードに書き出し、それをグループ化することで、情報を整理し、新たな視点を見つけ出す手法です。

    ブレストで生まれたアイデアをKJ法で整理することで、アイデア間の関連性を見つけ出し、新たな視点を得ることができます。また、KJ法を用いることで、ブレストで生まれた多数のアイデアを効率的に整理し、その中から最も有効なアイデアを選び出すことが可能となります。

    ブレストの効果的な活用法は多岐にわたります。オズボーンのチェックリストを用いたアイデア発想、ソフトウェアの活用による効率的なブレスト、KJ法との組み合わせによるアイデアの整理など、それぞれの手法を適切に活用することで、ブレストの効果を最大限に引き出すことが可能となります。

    ブレインストーミングの注意点と失敗例

    ブレインストーミングは、新たなアイデアを生み出すための有効な手法ですが、その過程でしばしば見落とされるポイントがあります。これらのポイントを無視すると、ブレインストーミングは失敗に終わる可能性があります。具体的には、ブレインストーミングがやりっぱなしで終わること、人選ミス、話が本筋から外れることなどが挙げられます。これらの問題を避けるためには、事前の準備と適切な進行が必要となります。

    参加者の選定と多様性

    ブレインストーミングの成功は、参加者の選定に大きく依存します。適切な参加者を選ぶことは、新たな視点やアイデアを引き出すために重要です。しかし、同じようなバックグラウンドや視点を持つ人ばかりを選んでしまうと、新たなアイデアが生まれにくくなります。そのため、異なる属性の人を選ぶことが重要です。

    例えば、年齢、性別、専門分野、経験年数など、参加者の多様性を確保することで、多角的な視点からのアイデアが生まれやすくなります。また、参加者が自分の意見を自由に表現できる環境を作ることも重要です。これにより、ブレインストーミングのセッションはより豊かで生産的なものになります。

    制限時間の設定

    ブレインストーミングは、アイデアを自由に出すことが目的ですが、それが長時間にわたると、逆に生産性が下がる可能性があります。そのため、制限時間を設けて、効率的にアイデアを出すことが重要です。

    制限時間を設けることで、参加者は時間内にアイデアを出すことに集中することができます。また、時間を区切ることで、ブレインストーミングの進行がスムーズになり、参加者全員が活発に参加することが可能になります。制限時間は、目的や参加者の数によりますが、一般的には15分から30分が適切とされています。

    話の脱線の防止

    ブレインストーミングでは、自由な発想が求められますが、それが話の脱線につながることもあります。そのため、中心トピックを明確にし、話の脱線を避けることが重要です。

    中心トピックを明確にすることで、参加者はそのトピックに関連するアイデアを出すことに集中できます。また、進行役が適切に話をコントロールし、話が脱線しないようにすることも重要です。これにより、ブレインストーミングは目的に沿ったアイデアを生み出す有効な手段となります。

    ブレインストーミングの成功は、参加者の選定と多様性、制限時間の設定、話の脱線の防止など、様々な要素によって左右されます。これらのポイントを押さえ、適切にブレインストーミングを進行することで、新たなアイデアを効率的に生み出すことが可能となります。

    ブレインストーミングの新たな手法 クレイジー8

    アイデアを生み出すための手法として、従来から「ブレスト」またはブレインストーミングが広く用いられてきました。

    しかし、近年ではGoogleが提唱する「クレイジー8」という新たな手法が注目を集めています。この手法は、従来のブレストが集団で行うのに対し、個々の思考を重視する点で異なります。その結果、より多様で質の高いアイデアが生まれることが期待されています。

    クレイジー8の定義と目的

    「クレイジー8」は、その名の通り8つのアイデアを出すことを目指す手法です。しかし、その特徴は単にアイデアの数にあるわけではありません。それぞれの参加者が個別にアイデアを考えることで、集団思考の影響を受けずに自由な発想を促します。また、時間制限があることで、思考を迅速に行い、直感的なアイデアを引き出すことを目指します。

    この手法の目的は、最良のアイデアを得ることです。しかし、「最良」の定義は必ずしも「最も合理的」や「最も効率的」ではありません。クレイジー8では、新規性や創造性、斬新さを重視します。そのため、一見非現実的に見えるアイデアでも、その中に新たな視点や解決策が隠されている可能性があります。

    クレイジー8の進め方

    クレイジー8を進めるための手順は以下の通りです。まず、課題解決の参考になる情報を集めます。これは、事前に調査を行ったり、参加者が持っている知識や経験を共有することで行います。その後、各自がひとり3分ずつプレゼンを行い、自身の視点やアイデアを共有します。

    次に、各自が8つのマスに1分でアイデアを書き込みます。これは、時間制限を設けることで迅速な思考を促し、直感的なアイデアを引き出すためです。この時、他の人の意見に影響されず、自由に発想することが重要です。

    最後に、出されたアイデアを匿名で批評・検討します。これにより、個々のアイデアが客観的に評価され、最良のアイデアが選ばれます。この過程では、アイデアの新規性や創造性、斬新さを重視し、一見非現実的に見えるアイデアでもその価値を見出すことが求められます。

    クレイジー8は個々の思考を重視し、時間制限を設けることで直感的なアイデアを引き出す手法です。これにより、従来のブレストでは見つけられなかった新たな視点や解決策を見つけ出すことが可能となります。

    ブレインストーミングのツールとテンプレート

    ブレインストーミングは、新しいアイデアを生み出すための重要なプロセスであり、その効果を最大限に引き出すためには適切なツールとテンプレートが必要となります。特に、プロジェクト管理ツールであるBacklogを活用することで、アイデアの可視化やチームメンバーとの連携強化に役立つことが確認されています。

    Miroの活用

    Miroはオンラインワークスペースであり、ブレインストーミングに便利なツールやテンプレートを提供しています。Miroの特徴は、リアルタイムでの共同作業が可能であること、そして無制限のキャンバスが提供されることです。これにより、アイデアを自由に描き出すことができ、その結果、より多くのアイデアが生まれやすくなります。

    また、Miroでは、ブレインストーミングのテンプレートも提供されています。これらのテンプレートを使用することで、ブレインストーミングのプロセスをスムーズに進めることができます。例えば、SWOT分析やフィッシュボーンダイアグラムなど、様々な種類のテンプレートが用意されており、それぞれの目的に応じて選択することが可能です。

    EdrawMindとBacklogの利用

    EdrawMindは、ブレインストーミングを行うためのソフトウェアであり、アイデアを視覚化するためのマインドマップを作成することができます。マインドマップは、アイデアを階層的に整理し、関連性を明確にすることができるため、ブレインストーミングの結果を整理し、新たな視点を見つけるのに役立ちます。

    一方、Backlogはプロジェクト管理ツールであり、ブレインストーミングの結果を共有し、チームメンバーとの連携を強化するのに役立ちます。Backlogでは、ブレインストーミングの結果をプロジェクトのタスクとして登録し、それをチームメンバーと共有することができます。また、タスクの進行状況を一覧で確認することができるため、プロジェクトの進行状況を把握しやすくなります。

    ブレインストーミングのツールとテンプレートを活用することで、アイデアの生み出しや整理、共有を効率的に行うことができます。これらのツールを適切に使用することで、ブレインストーミングの効果を最大限に引き出すことが可能となります。