【調査レポート】One人事、「人事部門の役割と人材マネジメントに関する意識調査」を実施
〜企業が持続的成長をするためのポイントはミドルマネジメント層の能力開発!? 人材マネジメント上の課題は「ミドルマネジメント層の能力開発」との回答が50%〜
ワンストップ人事労務システム「One人事」を提供するOne人事株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:唐沢雄三郎)は、全国の人事ご担当者242名を対象に実施したアンケート「人事部門の役割と人材マネジメントに関する意識調査」の結果を発表します。
人事サービスの在り方を変革することや人の働き方を変えてパフォーマンスを上げることを目的とした「HRTransformation」(人事機能変革)。リスキリングや人的資本の情報開示に伴う業務など、令和の人事部に求められる役割は昔と違い、複雑化してきました。より戦略的でビジネスの拡大に貢献する経営層のパートナーとしての役割が求められているのかもしれません。そこで今回は、「人事部門の役割と人材マネジメントについて」調査をしました。
◼️TOPICS
- 企業が持続的成長をするためのポイントはミドルマネジメント層の能力開発!?人材マネジメント上の課題として「ミドルマネジメント層の能力開発」との回答が約5割も。
- 従業員の能力を最大限に引き出すため”戦略人事”は必須。人事部門の役割として「経営戦略・事業戦略にマッチする人事戦略・組織構築を行うこと」を重要視するとの回答が40%。
- 人材育成と適正な人材配置を検討するうえで人事部門を支援する「タレントマネジメントシステム」を利用しているとの回答が36%。
- タレントマネジメントシステムが乱立しており、効果的に使うノウハウも散在。ポイントは、人材情報を一元管理することができ、自社の目的に合ったシステム選び。
◼️結果
1.人材マネジメント上の課題は?
「ミドルマネジメント層の能力開発」(50%)、「次世代の経営人材の育成と登用」(45%)と、企業の持続的成長のために将来の管理職候補となるミドルマネジメント層の育成が企業の課題となっているようです。また、従業員のエンゲージメント向上にも直結する「社員のモチベーション向上・リテンション」(46%)も上位に。優秀な人材の離職防止も人事部門の課題となっている様子。
2.人事部門の役割として最も重視するものは?
「経営戦略・事業戦略にマッチする人事戦略・組織構築を行うこと」(40%)が上位を占める結果に。事業環境の変化が激しい現代社会において、経営戦略と連動した人事戦略が企業の持続的な成長と競争力の源泉につながっているのかもしれません。企業の目標を達成するために、適切な人材の確保・配置、育成など従業員が能力を最大限に発揮できるよう人事部門の戦略が問われているようです。
3.タレントマネジメントシステムを導入しているか?
「導入している」(20%)、「導入しているが活用しきれていない」(16%)と、タレントマネジメントシステムを導入しているとの回答が3割を超えました。従業員の能力や経験、キャリアプランを把握し、一人ひとりの個性を最大限に生かすことで企業の成長に貢献するための支援ツールとして重要だと考えている方も多い様子がうかがえます。ただし、”まだ使いきれていない”と感じる方もいるようです。評価や育成に向いているもの、人材配置・活用に向いているものなど、サービス各社の強みと特長は異なるため、導入目的や直面している課題とシステムの機能が合っているかどうかを確認する必要がありそうです。
4. タレントマネジメントシステムを導入している目的は?
「人事考課やアセスメントを運用するため」(53%)、「人事情報の統合データベースとして」(52%)、「計画的な人材育成と配置転換のため」(42%)が上位を占める結果に。従業員の成長やキャリアパスに関する情報を収集し、育成計画と適正な人材配置をすることを目的としている方が多いようです。
5. タレントマネジメントシステム導入後の課題は?
「収集するデータの整理」(41%)、「複数のシステム間のデータ連携」(36%)、「過去データの取り扱い」(32%)と、人材マネジメントに課題があるものの、人材データの収集と管理にばかり時間や労力がかかっているケースも多い様子。業務毎に複数のシステムを利用している場合、管理工数も大きくデータは散在、各領域の設定や運用に関する負荷も大きく非効率な状態に。一つのデータベースで人材情報が一元管理できるシステムを選ぶことで、システム間でのデータの連携は不要になり、リアルタイムで人事戦略・組織構築を行うことができるようになるのではないでしょうか。システム選びも重要なポイントになりそうです。
6.「HR Transformation」(人事機能変革)について、どう考えますか?
「手管理では踏み出せないことをDXを使って未来の人事を築きたい」「人材をつくる方法には答えがないので難しい。人間力を育てるのは、人間にしかできない。だから企業として人を育てることを一生懸命やらなければいけないと思っている。」「会社理念に則った継続的な人財育成は必要不可欠な最優先事項」「効率・生産性・育成も大事ではあるが、”人(社員)を大切にすること(愛)”が一番大切だと思う。」と、人材育成にかける人事担当者の方々の熱い思いがよせられました。
■調査概要
調査名:人事部門の役割と人材マネジメントに関する意識調査
調査期間:2024年9月20日(金)〜2024年10月3日(木)
調査対象:「HRpro」会員(上場および非上場企業の人事責任者・担当者)
有効回答数:242名
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査企画:One人事株式会社
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